現在、わが国では、政府が把握しているだけでも年間約16万人、また保健室登校や年間欠席数29日未満の児童を含めると約44万人を超える児童が学校に通うことができない、いわゆる不登校で悩み苦しんでいます。通信制高校を10年間、NPO法人まどを5年間営み、不登校 引きこもりをはじめ、多様な困難な事情を抱えるこどもたちの支援を行いながらわかったことは、居場所、学びの場所、出会いの場所を求めている子どもたちが多いということ、そして、その場面が少ないといったことです。これは学校だけではなく地域一丸となって取り組む問題であり、私共大人の責務と感じています。 子どものころからいろいろなことを体験できる場所、多数の人々と接することのできる場所、自分と他者の存在を認めることができる場所作りをすることで、経験を積み、忍耐力、社会性を磨き自信をつけ、こどもたちが一歩進む手助けができると考えます。 自分ができることは役割をもって責任を果たし、できないことは他者に支えてもらう関係づくりをお互いにする、そういった経験の中で社会的に自立していくことがこの問題の解決策だと考えます。
2014年開設より活動をはじめ、中津市をはじめ京築地域の学校、ご家庭、地域、支援機関に認知が広がり、さらにもう一歩支援に踏み出すために、地域との連携の拠点「こまどぷらす」を2017年に開所し、2020年には自立訓練・就労移行の場として「こまどカレッジ」を開所いたしました。 今後多くの「困難を抱える子ども若者」また「そのご家庭」に気軽に当法人を利用していただけるように、スタッフ一同精一杯務め実績を積み重ね、多様な支援を行っていく所存です。 当法人の活動を支えていただいている皆様におかれましては引き続きご指導ご鞭撻をお願い申し上げます。